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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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高齢者講習~自動車学校~業界危機感

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警視庁運転免許本部運転者教育課という厳めしい名称の機関から≪免許更新のための講習のお知らせ≫という優しげな郵便物が届いたのは約4か月前のことだった。更新時期は、誕生日前後とすると、半年近くも先行しての通知である。何故そんなに早く、親切に?と怪訝な気持ちで開封して読んで、その理由が判った。
 
“免許更新のための講習”は、正式には“高齢者講習”と言い、“教習所”(いわゆる自動車学校で、都内47か所)が実施するものである。その受講の予約が各所けっこう詰まっているので、受講予定者は早めに予約しないと免許更新に間に合わないよとの趣旨の案内なのだ。

各所の向こう6か月間の予約状況が見易い棒グラフで示されている。それを見せられれば、誰でも急いで予約をしようとの気持ちになるという訳だ。また、各所間の予約の均等化にも資することだろう。何の事は無い、自動車学校の営業効率化のお手伝いではないか。
 
いずれにしても、まだ先の話と、放置している間に忘れてしまったのだが、誕生月前月に入り不図思い出し、比較的交通便利な教習所に予約を入れた。間もなくしてタイミング良く≪運転免許更新のお知らせ≫が、今度は警視庁運転免許本部免許管理課なる機関から届いた。面倒臭い手続きという気分ではあるが、これで受講・更新モードに切り替わったから、上手く出来ているのだなあと思う。
 
そんなこんなで今日、電車を乗り継いで講習を受けて来た。午前9時に出頭せよとのことで、家を出たのが7時半ごろ。満員電車が恐ろしかったが、幸いお盆休み・帰省の時期に当たり、ほどほどの乗車率でホッとした。
 
講習は、お話、適性検査、運転実技の組合せで、約3時間であった。運転は十数年ぶり、日常運転をやめてからは四半世紀ぶりだったが、ぎこちなさはともかく、何とか実用レヴェルにあることを確認できた。しかし、公道での運転はやはり怖いので遠慮したい。
 
適性検査では、視力、視野、運転シミュレイションがあり、シミュレイションの成績は散々だった。日頃(ヴィデオ)ゲームに馴染んでいると好成績を取れるそうだ。最初にルールの説明があるのだが、その日本語が解りにくい、あるいは、曖昧だと思われた。質問を受け付けるような高級な機械ではなく、問答無用だから、ルール不明のままゲームを強制されるようなものだ。
 
お話で印象に残ったのは、自動車学校の経営環境が厳しく、近辺でも(近年?)3か所廃業したとかいうことだ。少子化のうえ、若者の車離れの傾向があると言う。そこで業界テコ入れのため、各種講習の制度化が図られているのかと、つい勘ぐってしまうのは悪い癖だ。
 

ところで、運転免許取得には自動車学校にどれくらい納めなければならないのかとパンフレットを覗いたら、三十数万円と記されている。高いか、安いか、判断は難しいが、安くすることは可能だろう。


免許交付に当たり、運転者の遵法精神と人命尊重を確認することを最優先とし、高度の運転技能は求めないこととすれば、自動車学校そのものも必要無くなるのではないか。少なくとも、教習内容の大幅な簡素化は可能だろう。
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