昨日から所謂ゴールデンウィークなのだそうだ。ピンと来ないが、今日は快晴、爽やかな風の吹く広大な芝生で野外コンサートを聴いた。上着を頭から被って日差しを凌いだ。
旧岩崎邸庭園『午後のミニコンサート』
“新緑の4月に、多くのお客様にご参加いただけるよう、「芝庭」でコンサートを開催いたします。
コンサートホールとは違い、ふだん着で、お子様連れでも聴いていただけるコンサートです。
明治を代表する洋館に響く美しい調べを、ご家族やお友達とご一緒に、どうぞお気軽にお楽しみください。”
出 演:豊田 耕三(アイリッシュ・フルート&ティン・ホイッスル)
長尾 晃司(ギター&マンドラ)
中村 大史(ブズーキ&アコーディオン)
芝庭に面して高床の洋館外廊下をステージに出演の3人組は、普段はパブなどで演奏している“お地蔵”というグループとのことだ。いかにもステージ慣れしている感じだった。庭の隅々まで聞こえるように、音響装置がしっかり設えられていた。
休憩2時間を挟んで30分2回のステージで、各回アンコールに応えたので、結局全80分の力演であった。全体にダンス曲の感じが強かった。ブズーキとマンドラという楽器はどちらも初見、初耳で、ギターも弦の調律が普通のギターとは異なるのだそうで、結局珍しい楽器ばかりでの演奏であった。アコーディオンはバグパイプのような響きを出していた。
演奏中、蝶などの虫が目の前を飛び、雀が散歩し、風に乗って烏の間延びした鳴声が聞こえ、実にのどかな野外演奏会であった。芝生に腰をおろしての鑑賞は体の固くなった年寄りには苦痛だった。椅子を並べて欲しかったなあ。