このところ齷齪してブログ更新の余裕が無かった。昨夕は珍しく有料コンサートを聴きに行った。ボランティア・グループの管弦班で中心になっているヴァイオリンのM嬢が本属のオーケストラの演奏会でソロを弾くというので応援に行ったものだ。仲間が二人来ていた。
開演に間に合うかどうか綱渡りの移動だったが、6回ばかり乗ったバスのタイミングが、何れもこちらの都合に合わせたかのように殆ど待ち時間無しだったため、結局、開演15分前に入場できた。これだけでも、昨日は一日ツイていたと思えてくる。
アマチュアのオーケストラで、総勢20人前後での演奏であった。いわゆる室内楽団だ。大楽団は迫力があるが、聴いているとどうしても疲れる。中小規模楽団の演奏の方が性に合う。という訳で、今回はリラックスして管弦楽を楽しむ事が出来た。
ハイドン 交響曲第1番
バッハ ブランデンブルク協奏曲第4番
マスカーニ 『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲
モーツァルト 交響曲第25番
(アンコール)ブラームス 円舞曲
(会場合唱) 花
ブラームスの「円舞曲」は、5,6年前に混声三重唱グループで、最初にして最後の演奏会に歌った曲であることを思い出すのに数時間を要した。懐かしい気分はたっぷりと湧いてくるのだが、肝腎の曲名は湧いて来ないのだ。『カヴァレリア・ルスティカーナ』の間奏曲また然り。プログラムを渡されていたのに気付かず、随分手間暇かけて曲名に辿り着いた。メロディーで曲名を検索するシステムは、いつぞや話題にしたが、未だ当方の手の届くところには無い。
ヴァイオリニストのM嬢は、普段の見掛けとは全く別人のように堂々たるソリスト振りだった。自信満々、将に自分の土俵なのだろう。得意分野、特技を有することは善いことだ。
アマチュアとは言え、それなりの訓練を積んだ演奏家たちの集団だから、当方のような素人が出来栄えを評価するのはおこがましい。しかし、時々おやっと気になることもある。何となく全体が足並み揃っていないように感じられたり、孤立した音が聞こえたりするのだ。
本来そのような曲なのか、弾き(吹き)間違えたのか、断定はできないが、プロでもしくじることは有るそうだから、今回もそうなのだろう。
かと言って、貶める積りは毛頭無い。むしろ、人間味、温かさを感じる。それで十分なのだ。寸分の隙も無い、完璧な演奏水準に達するまでに多大の時間を費やすよりは、演奏回数を多くして貰う方が有難い。