昨日、日頃便利に使わせて貰っている某学食へ向かっていたら、見覚えのある後ろ姿が目に入った。いつぞや当ブログで話題にした人物だ(邂逅の妙~老後のお手本~頭の体操 2014/8/13(水))。追いついて声を掛け、昼飯を一緒にすることになった。
彼は80歳だそうで、毎日の行動パターンに従っているとのことだった。特技のチェロに話を向けると、最近はあまり弾いていないとのこと、体力が衰えて、練習が続かないような口振りだった。それでも、出来れば弾きたいと意欲を吐露していた。
歌の方が楽ではないかと勧めてみたが、自分は器楽が好きなのだとも。簡単には路線変更できないようだ。当方は、歌(合唱)の外、植物観察にもかなり興味を持っているのだが、彼は、草花を愛でる程度で、樹木などには関心が無いとのことだった。
よもやま話の中で、図書館の利用が話題となった。共に公立図書館や大学図書館を利用するのだが、その流儀の違いが面白かった。彼は新しい本を公立図書館から借りて、大学図書館に持ち込んでゆっくり読むと言う。当方は、自宅で読む。古い資料は公立図書館では貸出禁止なので、大学図書館が便利だ。蔵書も充実している。公立図書館のネットワークでの相互貸借の便利さや限界も話題になった。
今朝の朝日新聞を見たら、図書館の相互連携のようなことが特集されていた。本の貸借だけでなく、もっと広範なサービスでの協力関係のようであったが、昨日の会話はこの記事を先取りしていたような、面白いタイミングだ。
植物観察のついでに、差し障りの無い範囲で果実を頂戴することがある。きょうは近所のマンション前のヒメリンゴの実を数個摘んできた。熟れ頃と思われる色付きの実を選んだ。
試食すると、渋みは抜けているが、酸味が強く、甘味は薄く、やはり果物として味わうには適していないようだ。疲れた時の気付け薬には善いかも知れない。それにしても、何百、何千(?)の果実がいずれ空しく朽ち落ちて玄関前を汚すだけだとは、勿体無いことだ。