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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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老人施設訪問コンサート~小心~大病院

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制度づくりのお好きな人たちが福祉施設の呼称を爆発的に増やしてくれたお蔭で、面倒くさがり屋の当管理人、近頃は正式名称を使わず、十把一絡げに“老人施設”などと表記する癖が付いてしまった。
 
今日ボランティア・グループで訪問した《いきいき礫川》は、幹線道路から百メートルほど引っ込んだ便利な立地で、建物は瀟洒な木造洋風である。看板は緑のカーテンに隠されて見えないので、一見の訪問者にはその種の施設とは判らないと思われる。
 
ここの正式名称は何かと検索したところ、小規模多機能型居宅介護、介護予防拠点、在宅介護サービスなど様々な術語が付随していた。昔風に言えば、デイサービスを提供する施設なのだろう。入居者は居ないのだろうが、休業日があるそうだ。
 
狭小なため、大グループでの訪問は適当ではない。場所を取る楽器班が5名もいたので、合唱班は8名程度だったにも拘らず、出演者としては大いに窮屈であった。事情は解っていたので、遠慮するつもりだったのだが、男声3名は欠かせないとの声もあり、敢えて参加して、やはり窮屈な思いをした。
 
出演者15名ほどに対し、お客さんは約30名と見た。結構反応の良い人たちだった。気に入った演奏にはしっかり声が飛ぶ。司会の言葉に律儀に返答する人もいる。これからはメンバーを絞って、少数精鋭編成で訪問するのが適当だと思われる。
 
弦楽器の音が外れていたようだった。テンポもピアノの先生のリードに遅れがちで、素人耳にもチグハグな演奏であった。途中の曲間で先生が“調弦しましょう”と提案したり、曲の途中で“どうして遅れるのだろう”と呟いたりしたから後知恵で書くのではない。
 
ボランティアだから、との甘えで低レベルの演奏を出前するのは、お客さんに失礼だ。その意味でも、少数精鋭論をもっと主張するべきだとは思うが、反感を買うのも気が進まないし、当分ジレンマに苦しむことになりそうだ。
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午前中に大病院でガン(自己診断)の真否を判断して貰ったところ、ただの老人性病変の一種であるとのご託宣であった。気になるなら開業医の所で取って貰えばよい、という程度のものだそうだ。とは言いながらも、更に大きくなるようだったら受診してくださいとのコメントは、万一の場合の保険的用心からか、それともお別れの挨拶代りか。
 
近頃の大病院にはエスカレータまで設備されていると知り、とても驚いた。職員も沢山いて、人手不足とは無縁の世界のようである。加えて、ボランティアと思しき人たちがやはり大勢手伝っている。機械化、IT化も勿論図られており、全体に好印象である。早朝から人波が絶えないのも宜なるかな。

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