一月余り前に時間の最小単位をプランク長さ10-35メートルと真空中の光速30万km/秒から(1/3)*10-43秒と計算して時間量子と考えてよいのかと自問した(詩人のための量子力学③~距離の量子~時間量子? 2014/8/29(金))。
読み終わらないうちに今日返却期限の来たケネス・フォード/著「量子的世界像101の新知識」に、“光がプランク長さを通過するのにかかる所要時間”として「プランク時間」を定義し、およそ10-43秒であると書いてあった(p.69)。
愚考にお墨付きを頂いたようなものだ。しかし、“この時間スケールでは重力と量子が混ざりあって、完全に量子の泡の世界になる”と宣言されてしまうと、幼稚な頭脳でも首を傾げたくなる。折角まじめに計算して意味のありそうな数値に辿り着いたところで、突然、文学の世界に放り出されたようなものだ。
“本当にまじめに”考えると、プランク時間とは、時間の最小単位ではなく、“意味のある最小時間”ではないだろうか。もっと短い時間はあっても、その時間内には意味のある物理的な現象は生起しない(できない)というように理解すればよいのではないか。
これも同義語反復かな。