このところランチタイム・コンサートに声楽家の登場が多く、愛好家として結構忙しい思いをしている。きょうは虎ノ門のオフィスビルのロビーが会場であった。何回か通ったことがある。以前は、いわゆる環二(マッカーサー道路)の工事中であった。
環二が完成したことによって、街が大きく分断された。南北方向の往来がかなり制限を受ける形だ。マスコミでは、道路の上にビルを建てる新手法を称賛しているが、事業者の視点を刷り込まれているのだろう。
《フィレンツェの調べとイタリアの名曲
Sop. 田崎美香、Sop. 田崎尚美、Pf. 松田祐輔
ヴェネチアの競艇/ロッシーニ 二重唱
フィレンツェの花売り娘/ロッシーニ 美香
私の偶像である美しい人よ/ベッリーニ 尚美
限りなく優雅な絵姿/ドナウディ 美香
アヴェ・マリア/マスカーニ 尚美
口づけ/アルディーティ 美香
リゴレット・パラフレーズ/リスト 松田
慕わしい人の名は/ヴェルディ《リゴレット》 美香
ある晴れた日に/プッチーニ《蝶々夫人》 尚美
鼻の二重唱/プッチーニ《蝶々夫人》 二重唱
見掛けはあまり似ていない姉妹ソプラノ、いずれ劣らぬ美声と技量の持ち主だ。喉の丈夫さは確かなようだし、特に姉・尚美の強力な声は印象に残る。対して、妹・美香は、高音を得意とするようだ。
今日初めて聴く人達だと思っていたが、段々とデジャヴュ―が湧いてきた。帰宅してパソコンの記録を調べると、田崎美香を過去に2度聴いていると判明した。最初は5年前のことで、これは忘れていても恥ずかしくないが、2度目は昨年、しかも同じ会場に於いてであった。まあ、デジャヴュ―が湧いただけでも良しとしよう。