先日“お薬手帳”を話題にして、その有用性に疑問を呈した(お薬手帳~知らない~要らない 2014/6/8(日))。今朝の朝日新聞にその“回答”のような記事が載っていた。科学蘭(p.33)で、「探求人」という連載物、今回の見出しは“薬飲んだ時間自動で記録”というもの。勝手に要約すると:
“粉薬や錠剤をパッケージからうまく出せない患者、飲んだ時間の記憶の曖昧な高齢者がいる。包装の素材やデザインを改良し、薬をゼリーで包み込むと、飲み易くなる。その薬を取り出すと、時間がカードに記録される。医師、薬剤師はそのカードから服薬の履歴を辿る事が出来る。試作段階で、患者は「言わなくても医師に伝わるので安心」と言っている。
糖尿病、リウマチの患者用に、摂食、痛み、日常の様子を記録するカードも作成した。スマートフォンの苦手な年寄りでも、紙製のカードのボタンを押すと、健康管理ができる。「応用法はいろいろ」で、普及に期待が掛る。”
とのことで、お薬手帳への記入の手間を無くすることの効果は顕著であると思われる。カードへの記録の自動化がどんな仕掛けなのかこの記事では不明だが、コストは問題無いのか気になるところだ。
また、患者自身がその記録を見られるのか、それによって服薬を自己管理できるのか、も訊きたいところだ。その手順がお薬手帳を繰って見ることよりも簡単であれば大いに期待が持てる。
スマートフォンに慣れない年寄りでも自分で健康管理できるカードというのも、その仕掛けが不明だが、勿論スマフォ操作よりも簡単であるに違いない。
お薬手帳の機能のあるスマフォについても前回触れたが、多機能のスマフォに対して単機能のカードであれば、コストもそれ相応に低く抑える必要がある。
反スマフォ派にも救いの手を差し伸べる神様がいらっしゃるのだ。今日の神様は、定本清美さま(医師・薬剤師)と紹介されていた。