近所の小さな公立図書館の不似合いなほど立派な藤棚を何気なく見遣ってびっくりしたのは数日前のこと。平らな樹冠が斑に紅葉しているではないか。
近視なので、見間違えているかもしれないと、近寄ってよく見ると、どうも若枝が赤っぽく見えているようだった。フジの若芽、若枝が透き通るような薄紅色だとは知らなかった。フジの花の色にばかり目が行っており、葉の色には無頓着だった。
それにしても、フジの芽吹き、開花は疾うに過ぎており、今頃、若葉が伸びてくるのは普通ではなさそうだが、どうなのか。生垣によく使われるカナメモチは、ベニカナメの別名のように、新しい葉は鮮やかな赤色で、その季節は特に限られていない。
フジも春に限らず若芽を出すのだろうか。あるいは、初夏の風物詩であって、知らないのは当管理人ばかりなのか。
フジにとっては普通の生理現象だとすると、“藤紅葉”なる季語があっても不思議ではないな。以前取り上げた“楠紅葉”の例もあることだし。
関連して、たまたま見付けたのだが、“楢紅葉”は定着しているらしい。こちらは楢の紅葉を指す単純な季語だそうだ。“冬紅葉”も単に、冬になっても残っている紅葉のことだというから、“春紅葉”とは造語感覚が違う。
“おもちゃ図書館”はおもちゃを貸し出す施設らしいが、“こども図書館”は子供を貸し出すのではない。
P.S. 最近Yahooサイトの作動が狂っている。今日は写真の貼り付けを拒否している。
今度は画像を受け付けてくれた。気まぐれなYahooさんだ。