昨日、“梅雨入りしたような”と書いたが、その時既に“梅雨入り”が宣言されていたことをニュースで知った。そして今日は東北地方まで梅雨入りしたそうだ。随分早い。
ハヤイというと、昨日のロシア人バリトン、ヴィタリ・ユシュマノフの歌った「夏の思い出」がやたらとハヤ(速)かったことを思い出す。勿論、ピアノの前奏から速かったのだから、彼が勝手にスピード違反をしたのではない。
ピアニストは日本人女性だった。この歌は熟知している筈だ。何故大急ぎで歌わせたのだろう。時間が窮屈だったとは思われない。「見上げて~」は、ゆったりと歌っていた。とすると、単調さを避ける為に「夏の~」をスピードアップしたのかもしれない。プロは、そこまでやるのか。
彼が盛大な拍手に応えて“アンコールに一つのロシア民謡を歌います。日本語で「ふぶき」という歌~”と日本語で喋ったように聞こえた。しかし、「ふぶき」だったかどうか、自信が持てなかったので、昨日は“?”を付けておいた。
気になるのでネット検索した結果、
“ВДОЛЬ ПО УЛИЦЕ МЕТЕЛИЦА МЕТЕТ”であると判明した。訳題は色々あるようで、例えば「街は吹雪いている」「通りは吹雪き」などだ。
作詞はグレボフ、作曲はヴァルラーモフと判明していて、約二百年前の作品らしい。我が国でも結構歌われているとかで、それこそ知る人ぞ知るロシア民謡だったのだ。その辺りを承知の興行主が彼に歌わせたのだろうか。