些細な時事ニュースに引っ掛かりを感じた:
≪NYタイムズに非難殺到 大統領発言を主見出しで 8/7(水) 7:45配信
【ニューヨーク共同】米南部テキサス州の銃乱射事件を巡り、人種差別を批判したトランプ大統領の発言を1面トップの見出しに据えたニューヨーク・タイムズ紙に非難が殺到し、差し替えを迫られた。発言を額面通りに受け取ったような表現にリベラルな読者層が猛反発した。
トランプ氏は5日「人種差別と白人至上主義は非難されなければならない」と発言。同紙は6日付朝刊早版で「トランプ氏、人種差別に対し結束促す」を主見出しにした。普段から人種差別的発言が目立つトランプ氏だけに、発言を真に受けた見出しに、ツイッターには「ひどい見出しだ」「からかっているのか?」と反発が相次いだ。≫
表面的には、大統領が至極まっとうな発言をしたものとして報道していると認められる。
それが何故非難されるのか。
“発言を額面通りに受け取ったような表現にリベラルな読者層が猛反発した”という解説がミソなのだと判ったのは数瞬後だった。
要するに、大統領がマトモな発言をする筈がないという大前提を忘れたようなニューヨーク・タイムズの報道ぶりに、読者層であるリベラル派が憤慨したのだな。
高みの見物人としては、如何にトランプ憎しと雖も、その発言をそこまで意地悪く解釈しなければならないのか呆れるばかりだ。トランプも時には善良な一般市民の心に立ち戻ることがあっても不思議ではないと思うのだが。悪魔ではないのだろうから。
とは言うものの、ここで自国の状況を振り返ってみると、いわゆる指導者たちの発言が如何に真に受けられないかを思い知らずにはいられない。
彼らはいつか真実を、本心を語ることがあるのだろうか。