当ブログの《フタアツ/まど・みちを~山口保治~ないしょ話/結城みちを 2014/5/2(金) 》への刀根武夫さんのコメントに触発され、本件に関するフォロー、まとめを記す。日頃お世話になっているサイト《池田小百合なっとく童謡・唱歌》からの抄録は安直だが、実によく整理されているので、活用したい:
“私が小さかった頃、「ふたあつ ふたあつ なんでしょかー」と歌っている高齢者がいました。「なんでしょかー」でも通用します。大勢の人が、そう歌っていたのには何か理由がありそうです。調べてみる事にしました。”
“昭和十一年(一九三六年)「まど、みちを」が、「二アツ」というタイトルで書いた詩が、群馬童謡詩人会の同人誌『桑の實』第二次第七号(群馬童謡詩人会)昭和十一年四月一日発行(最終号・廃刊)に掲載されたのが最初です。”
“・原作は三節で、タイトルは「二アツ」です。
・一節と三節が「二アツ二アツ ナンデシヨカ」
・二節は「二アツ二アツ マダアツテ」
・三節は「オチヽヨ ホラネ」でした。
・一、二節は三行。
・三節は「二アツ二アツ ナンデシヨカ」があるので四行です。”
・一節と三節が「二アツ二アツ ナンデシヨカ」
・二節は「二アツ二アツ マダアツテ」
・三節は「オチヽヨ ホラネ」でした。
・一、二節は三行。
・三節は「二アツ二アツ ナンデシヨカ」があるので四行です。”
“・昭和十一年八月、キングから高橋旭子の歌でレコードに吹き込む際、山口が一番の「ナンデシヨカ」を「なんでしょね」に、三番の一行目にある「二アツ二アツ ナンデシヨカ」を削除し、「オチヽヨ」を「おっぱい」に改作しました(レコード番号11501。昭和11年9月20日発売 10月新譜)。
この改作は、まど・みちおには、相談していなかった。”
この改作は、まど・みちおには、相談していなかった。”
“・次にコロムビアから松田京子が吹き込む時、山口が三番の「マダマダ イヽモノ ナンデシヨカ」を「まだまだいいもの なんでしょね」にし、山口が創作した四番を加えて現在歌われているようにしました。この改作も、まど・みちおには相談していなかった。このレコードにより広く知られるようになりました。”
“ 踊りの振り付けもついて、レコードは大ヒットしましたが、まど・みちお自身が推敲を重ねた『≪ぞうさん≫まど・みちお 子どもの歌102曲集』(フレーベル館)平成七年三月 改訂初版一刷発行には掲載されていません。
自分が書いた「二アツ」と、まるで違う詩になってしまっているためでしょう。”
自分が書いた「二アツ」と、まるで違う詩になってしまっているためでしょう。”
ただ、池田氏が“歌詞の三番は~~与田凖一編『日本童謡集』(岩波文庫)も、「まだ、まだ、いいもの、なんでしょ ね。」と書いてあり間違っている。「まだ まだい いいもの なんでしょ か」が正しい。”と書いているうち、“「まだ まだい いいもの なんでしょ か」が正しい”の部分は、ひょっとして彼女の入力ミスだろうか。