去る12日(火)は来る20日(水)の生涯学習フェア本番に備えての3回目の練習日であった。
その2,3日前から高齢の義母が体調不良(入居中の老人ホームでインフルエンザに感染したようだ)で病院に収容されていたが、危篤との連絡が入っていた。昨日夕方、帰宅した妻から「母は今朝息を引き取った。臨終には間に合わなかった」と聞かされた。
特に苦しむ様子もなく、静かに身罷った様だ。葬儀の手配は既に整っていたが、いざとなると、自らは汗を流さないのに嘴だけは突っ込む人たちが気軽に注文を付けるらしい。気の弱い妻は勢いに流されて、式次第変更の連絡に追われ、疲労困憊の体であった。当方、八つ当たりをかわす。
近頃は、火葬場とか式場が業務繁多で、予約を取りにくいという。結局、死後8日の家族葬と決まった。それまでは別の遺体安置施設を利用するらしい。家族葬とは言え、交流のあった親戚には声をかけるから、参列者は十五、六名になるのではないか。
式は、各人が主体的に参加したことを記憶にとどめられるよう、それぞれになにがしかの役を果たす形で進行させることになった。最低でもスピーチを期待される。九十年余の長い人生を送った故人は、スピーチの材料をふんだんに残してくれた。誰もがそれぞれ取って置きの思い出を語ることだろう。
歌が好きだったとのことなので、当方はみんなで歌う唱歌などのリード役を務めることになりそうだ。そうすると、予め歌詞カードなどを用意したくなる。コントラバスを弾く青年も参加するが、大きな楽器を持参するとは思えないから、楽譜を用意する必要はないだろう。音源CDぐらいはあった方がよいだろうか、思案している。
選曲は難しい。個人の十八番だった歌、季節の歌、人を偲ぶ雰囲気の歌、などなど。と言っても、そうそう沢山歌えるわけでもない。何といっても葬式には違いない。酒宴ではないのだ。
その前に生涯学習フェアを、後には向ヶ丘祭りを無事にこなさなければならない。