昨日、某施設での歌う会に半年ぶりに参加した。いつも愚痴るのだが、この種の会では、調を下げてピアノを弾くから、男にとっては音域が低過ぎて歌いづらいことが多い。
極めつけは「美しき天然」だった。仕方がないからオクターヴ上げて歌ってみた。絶叫せざるを得ないが、数十人の声に紛れてあまり目立たないことを祈るばかりだった。
最高音は二点シ(男声版)辺りになったと思う。瞬間風速的にはそこまで出せるほどに喉の調子が回復したことを知り得たのは幸いだった。
ところで、童謡・唱歌が中心の会で、このような古風な歌謡曲が取り上げられるのは異例のことだ。参加者からのリクエストに応えたのだそうだ。
「美しき天然」の“美しき”は、予備知識が無ければ、“うつくしき”と読むだろう。ネット上では、“うるわしき”と読ませるものもある。歌詞の内容から判断すれば、“うるわしき”に軍配を上げたい。
ちなみに、戦前のレコードには“美はしき天然”と題するものがあるから、やはり“うるわしき”が正統なのだろう。
訂正:「三点シ」を「二点シ」に訂正した(投稿2時間後)。