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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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特養訪問コンサート ~ 一年ぶりピアノ伴奏 ~ 駅で急病人介助

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今月の特養訪問コンサートは、ほぼ月末の今日、爽やかな散歩日和、池尻大橋駅で新登場のピアニストさんを待って、施設までご案内した。途中の長い坂道が少しキツイ。
 
控室でリハーサル、と言いたいところだが、それさえ満足に出来ないくらいグループの態勢が整っていない。直前のプログラム変更とか、楽譜の点検とか、配付物の取り揃えとかが足を引っ張る。
 
おまけに、施設側の用意してくれたキーボードが電源コードの接触不良で音無しの構え。少し軽量の代替品を捜しだして貰い、何とか練習は出来た。
 
ピクニック
秋の子
花言葉の唄
朝顔や(つるべとられて もらひみづ)
庭の千草
星めぐりの歌
ロンドンデリーの歌
星の世界
雁(がわたる)
かりがね
ニコライの鐘
リンゴのひとりごと
山小舎の灯
 
 
全曲目をお浚いすることは出来なかった。最難関の「朝顔や」に時間を割き、外に数曲を軽く試演した。開演ぎりぎりにHさんが会場に駆け込んできた。随分お忙しい人だ。あまり遅れなかったTさんも、病み上がり、あるいは回復途上とのことであった。とにかく、二人とも、参加してくれたのは有難い。
 
ヴォーカル陣はどの曲も準備不足なのだが、ピアノの威力は歴然で、大きな破綻を来すこと無く、先ずは順調にお客さんをオモテナシできたようだ。約二十人と普段よりは少な目ながら、積極性のある人が多かった。
 
控室に引き揚げて、今後のことを打ち合わせた。十二月までは予定通り訪問コンサートを行い、来年12月は発表会に集中することで合意。コンサート再開は3月を見込む。
 
施設に向かう前、駅のホームでハプニングがあった。電車を降りて階段の方へ行く途中、椅子に腰を下ろしてはいるが、具合の悪そうな女性がいた。上体を起こそうとするも、力なくバッグに顔を伏せて動かなくなる。皆さん足早に通り過ぎる。
 
声を掛けると振り仰ぐことは出来て、出血で難儀していると訴えた。若い女性であるだけに手を差し伸べるのは憚られて、とにかく駅員を呼ぼうと思った。

しかし誰も見守るものがいなくなるのもまずいなどと逡巡して目を離している間に彼女がコンクリートの通路に仰向けになっていた。倒れる音は聞こえなかったから、椅子から崩れ落ちたものと思われた。
 
一刻の猶予もならないと走り出そうとしたところへ、ひとりの男性が走って来て既に駅員は呼んだという。
 
後から通りかかった女性も加わって3人で取り敢えず保護することになった。大分時間が経って駅員が来たが、急ぐふうでもなく、救急車の手配も未だだった。急ぐように促した。

駅員が改めて車椅子を運んできて、病人もそれに乗ることが出来たので、あとは親切な女性と駅員に任せて、当方はその場を去った。
 
病人の顔が殆ど白色だったのが印象的だ。貧血の症状なのだろう。本人は元気が無く、声は小さいものの、明瞭に受け答えをしていたので、多分、大事は無いだろうと思われる。

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