今16日、この時刻、空は雲で覆われていて、月は見えない(晴れていても沈みかけで、やはり見ることは難しい)が、月齢は7.4 くらい、ほぼ上弦の月(暦の上では明17日)となっている。旧暦で16日ならば、ほぼ満月(望月)である。
義務教育で教わった和歌
≪この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 虧(かけ)たることも なしと思へば≫(藤原道長)
は、寛仁2年10月16日に道長邸の宴会で詠まれたのだそうだ。新暦〈グレゴリオ暦〉に換算すると1018年11月26日に当たる。
新旧暦の違いはあるが、道長の絶頂期の得意満面な様を髣髴させる、この有名な和歌の誕生から今日でちょうど千年となる計算だ。
この和歌が、道長自身の日記とされる『御堂関白記』でなく、彼に批判的だったとされる藤原実資の日記『小右記』で後世に伝えられたというのも面白い。
まさか実資の捏造ではないだろうな。宴会に連なった他の人たちは書き残さなかったのだろうか。
蛇足:この千年を日数に換算すると
ユリウス通日による経過日数計算
2018年11月26日 2458448.5
1018年11月26日 2093205.5
経過日数 365243
2018年10月16日
による経過日数 365222