某邸音楽サロン予定通り開催。当方の出しものは:
男声二重唱 朧月夜 高野辰之/岡野貞一/源田俊一郎
フィンランディア讃歌 宮澤章二/J.シベリウス/赤尾暁
独 唱 ひなの日は 堀内幸枝/中田喜直 Мой костер(私の焚火) ロシア(ジプシー)民謡
二重唱は、前日に少しばかりお浚いをしたものの、当日リハーサル無しのぶっつけ本番に無理があり、二人ともそれぞれにミスが多かった。にも拘らず、「フィンランディア讃歌」が当日最優秀賞を頂いた。前回同様、“男声二重唱”の物珍しさが新鮮に響いたのではないかと想像する。
「ひなの日は」を知る人は無く、特段の反響は無かったが、主宰者であるピアニストさんは気に入られた様子であった。やはり物珍しさもあるのだろう。
ご案内したヴァイオリニストさんは当サロンに久し振り、2回目の登場で、その技量レヴェルは感嘆の的であった。しかし、御当人がすっかりご満悦で、請われもせぬ飛び入り共演が多く、お連れした当方としては、ハラハラの連続であった。でしゃばり過ぎと反感を買う恐れがあるから。勿論、腕の良い人の演奏を素直に喜ぶ人もいるのだが。
声楽、ヴァイオリンのほか、ピアノ、チェロ、ファゴットの演奏があった。常連の大道芸人さん(ヴァイオリン演歌)は御自慢の音域の広さを披露されたが、当方には、「スカラーソング」が印象に残った。歌詞の内容は全く頭に入らないものの、延々と淀みなくお歌いになることに感心した。当方も暗譜の努力をしなければと思う。