Quantcast
Channel: 愛唱会きらくジャーナル
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

山田のカカシ② ~ 古事記 ~ 山田のソホド

$
0
0
以前、「山田のカカシ」なる表現について自問した(山田のカカシヘイトスピーチ平田のカカシ 2017/5/26())。その起源が判らないまま、自答するには至らなかった。その時は、「山田」を「山のたんぼ」としか解していなかった。
 

今日読んだ「ぼおるぺん古事記2」(こうの史代 平凡社 2012.9)にヒントがあった。「山田の曾冨騰」という神が登場し、「曾冨騰(そほど)」とは「カカシ」であると説明されていた。その通りであるとするならば、「山田のカカシ」は、古事記の時代に既に固定概念となっていたことになる。

 
古事記には、「山田の曾冨騰」は歩けない神であるとも書かれているらしい。「(やまだの)そほど」がどのようにして「(やまだの)かかし」に変化したのだろうか。
 
こうの史代氏は、「曾冨騰」の説明で、≪山や田の霊力を宿した存在と考えられたのかも知れません≫としている。たしかに、「山田」は「山のたんぼ」ではなく、「山や田」の意味であると解した方が、「山田の曾冨騰」には相応しいようだ。
 
「ぼおるぺん古事記」は実は3巻の漫画本である。それを図書館から借りて読む気になったのは、三浦佑之/著「古事記学者(コジオタ)ノート」(浦島太郎たいやひらめの舞踊り男女の... 2017/4/29())に高評価で紹介されていたからだ。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

Trending Articles