明20日の月例特養ホームコンサートに備えて資料を整備していて、楽譜の紛失に気付いた。思い返してみれば、2週間前の練習の際に既に失くしていたのだった。メンバーにコピーを慌ただしく配付しているうちに、手許に留めておくべき原本をうっかり手放したり、楽譜を忘れたメンバーに追加配付したりするのが間違いのもとだ。
そんな訳で改めて楽譜をコピーしようと図書館に出向いた。入口に立ってもドアが開かない。内部には明かりが灯っているので、休館日とは思われず、立ち位置を変えたりしたがドアは開かない。オロオロしながら見回すと、小さく目立たないい貼り紙に≪資料整理のため本日休館≫とあるのが見えた。やっぱりお役所仕事だなあと内心毒づきながら、とぼとぼと余所へ回った。
某所で「Ode to Joy」四部合唱の練習中、テノールとバスの指導を受け持った教育実習生のピアニスト嬢が社交辞令で、ピアノ無しでも音が取れるみたいだなどと我々を誉めた。額面通り受け取った当方が、それでは無伴奏で歌ってみようと独りごちたのが彼女に聞こえて、ア・カペラ二部合唱に挑戦することになった。
伴奏ピアノが4拍叩いて転調する箇所での音取りに不安を抱えたままでの冒険であった。案の定、そこで破綻した。改めて音を出して貰い、そこからやり直して一応歌い通した格好だが、これでは成果に数えることは出来ない。
普段上手く歌っているように思っても、実はピアノ伴奏におんぶしているのだということを認識しなければならない。加えて、きょうは、テノールの音が上がり気味だとの講評を頂いた。自分では全く検知できなかった。恐らく、我が音感の分解能には引っ掛からないほどの外れなのだろう。