今更の感はあるが、紅梅の実は紅くなるのか。近所のお寺の紅白一対の梅から拾ってくる実の中に、ほんのり紅く色付いたものが混じるようになって、そんな疑問が湧いた。
意識して見たことは無かったから、今までは、梅の実というと青梅、赤い梅干、熟した黄色い梅しか記憶に無かった。安直にネット検索で調べてみたが、そのような情報はヒットしなかった。
多分、花の色は実の色に反映されないのだろうと思いながら、今朝、現地調査した。タイミング悪く、紅梅は剪定直後だったが、白梅には未だ実が着いていたので観察する事が出来た。白梅の実も紅く色付いていた。何となく拍子外れの、順当な結果だった。
きょうは熟した梅の実を2個入手し、うち1個を思い切って食べてみた。果肉はゼリー状で、果皮はそれを保持できるくらいに丈夫だが、頬張ると、所々ピンホウルがあるらしく、果肉あるいは果汁が膨らみ出てくる。味は、やはり酸っぱく、生食いに適しているとは言えない。不味くとも、栄養価は高いと評判の果実だと思えば、2,3個食べるぐらいは苦ではない。
そう言えば、梅の名所にして産地である青梅の梅が全滅したことが、ひとしきり話題になった。ヴィールスに侵されたのだそうだが、その実は食べても無害だというから、梅の木を全株伐採、跡を消毒したと聞くと、勿体無い気がする。食べられるかどうかが問題ではなく、商品価値の有無が判断基準なのだから是非も無い。
そのヴィールス、プラムポックスウイルス(PPV)は外来性であるとのことで、それまで日本に存在しなかったとすると、少し不思議な気がする。ヴィールス自体が新しく出現したのだろうか。全木伐採後、ヴィールスの消滅を確認してから、新たに梅を植栽するそうだが、また同じ災害が起きないという保証は無いだろう。予防などの方策はあるのだろうか。
昨日は当愛唱会の練習例会で「ウメボシジンセイ」と「梅雨の頃」を久し振りに歌った。どちらにも梅の実が登場する。