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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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(旧)奏楽堂再訪 ~ 藝大生コンサート ~ 若い歌声

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上野公園の()東京音楽学校奏楽堂の改修工事が終わってから初めて今日コンサートを聴きに行った。前回はいつだったかと当ブログ内の記録でみたところ、7年前(2012年)と判った。随分長いブランクだ。その分、己が齢を取ったことを実感できない。
 
入場料は変わらず500円で、有難い。ファンも健在で、満員のようであった(ホール定員310)。
 
藝大生による木曜コンサート  『声楽(独唱)
2019年 8月 29() 開演:午後2時 入場料:500

◆テノール:寺島弘城   ピアノ:藤川大晃
F.シューベルト:
 
ガニメート
《白鳥の歌》より愛のたより
R.
シューマン:
《ミルテの花》より献呈 
 
浜辺の夕暮れ
《リーダークライス作品24》より愛らしくいとしいミルテとバラで

◆ソプラノ:岡田愛   ピアノ:善養寺彩代
R.シューマン:
《ミルテの花》より きみは花さながらにくるみの木はすの花
《女の愛と生涯》より あの方に出会ってから誰よりも素敵なあの方
わたしには分からない、信じられないわ
わたしの指にはめられた指輪よ

(休憩 20分)

 ◆ソプラノ:鈴木美郷   ピアノ:多田聡子
R.クィルター:
《3つの歌》より 今、深紅の花びらは眠り
G.
フォーレ:
 
夢のあとに
F.
リスト:
 
おお!私が眠りにつくときには
《3つのペトラルカのソネット》より平和が見つからず

◆テノール:大平倍大   ピアノ:川地咲由里
F.P.
トスティ:
 
そうなってほしい
P.
チマーラ:
ノスタルジア / 海のストルネッロ
O.
レスピーギ:
美しい女 / ストルネッロを歌う女 / 最後の陶酔

 
(終了 3時35分)
 
毎度相変わらずの感想だが、若い歌声を聴くのは心地よい。柔らかく、弾力性がある。勿論、選ばれた優秀な声楽徒たちのベストを尽くした歌唱だから、鑑賞に堪えるのであり、彼らの才能と研鑽の賜物である。
 
彼らは“藝大生”の括りに入れられているが、実力はプロ級なのだろう。声が良いだけでなく、表現力も豊かに感じられた。我々素人合唱団員の平板な歌い方を思い出して比べるのは、おこがましい限りだ。
 
ソプラノ・鈴木美郷嬢の高音が印象的だった。いわゆるHigh C超え(多分、三点ド♯?)で、金切り声にならず、まだ余裕があるように聞こえた。高きが故に尊からずとは言うものの、やはりソプラノの魅力の第一は美しい高音だ。
 
御出演の皆さんの大成を祈る。

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