$ 0 0 これを概観するに、大地震発生の月齢相関説を否定するものではないものの、積極的に補強するほどでもない、微妙な結果である。 注目されるのは、新月時期の発生の山が前後二つの嶺に分れているように見えることだ。満月時期の山が顕著でないことも目立つ。特定の地域だけのデータで一般論を展開する訳にもいかないから、もっと調査域を広げる必要がある。 前にも取り上げたところだが、日本の古記録では、結構、新月満月説が説得力を持つように見える: 416年8月22日(8月23日)(允恭5年7月14日)允恭地震599年5月26日(5月28日)(推古7年4月27日)推古地震684年11月26日(11月29日)(天武13年10月14日)白鳳地震701年5月8日(5月12日)(大宝元年3月26日)大宝地震715年6月30日・7月1日(7月4・5日)(和銅8年5月25日・26日)遠江国地震734年5月14日(5月18日)(天平6年4月7日)畿内七道地震745年6月1日(6月5日)(天平17年4月27日)天平地震797年(延暦16年)8月14日、南海トラフ地震(7月18日)830年1月30日(2月3日)(天長7年1月3日)出羽で地震841年前半(承和8年5月3日以前)伊豆地震850年11月23日(11月27日)(嘉祥3年10月16日)出羽国地震863年7月6日(7月10日)(