あした~弘田龍太郎~おち葉のおどり
昨日に引き続き、≪三瓶政一朗『日本童謡全集』1974音楽之友社≫から、作曲家自作メロディー使い回しの事例を記録しておこう。
清水かつら/弘田龍太郎「あした」(1920.06、既出 2016/10/21(金))のメロディーの一部が、それより少し後に発表された鹿島鳴秋/弘田龍太郎「おち葉のおどり」(1920.10)に利用されている。
「あした」(嬰ハ短調4/4)
一 お母さま 泣かずに ねんねいたしましよ
赤いお船で 父さまの かへる あしたを たのしみに
「おち葉のおどり」(ニ短調2/4)
一 つくえの上に わすられた 赤い人形 目をあけば
冬の日ざしの さみしさに 庭のおち葉が まいおどる
両者、歌詞太字部分のメロディーが、≪ミーーーファーミーラーーラファーミー≫である。調の違いにより、「おち葉のおどり」の方が半音高い。
「おち葉のおどり」も「あした」に劣らず結構歌われているらしい。知らなかった。